「知ろう 学ぼう 人権」

ハンセン病のことを正しく理解しましょう

 ハンセン病とは、その原因となる細菌によって引き起こされる感染症です。主に末しょう神経と皮膚が侵されるなどの症状が出ますが、その感染力は極めて弱いもので、発病することもほとんどありませんし、決して遺伝することもありません。

 1943年(昭和18年)に、特効薬プロミンが開発されて以後、ハンセン病は速やかに治る病気となり、現在では感染を恐れる必要の全くない病気となりました。

 しかし、国は、患者の強制隔離を基本とするハンセン病対策を続け、地方自治体や住民も一体となって、自分たちの地域からハンセン病患者を療養所へ送り込む運動が展開されました。

 患者の強制収容や住んでいた家の消毒などが、本人や家族の人権に全く配慮しない形で行われたため、ハンセン病患者とその家族への偏見や差別を植え付けることになったのです。

 ハンセン病問題を根本的に解決するため、平成21年4月1日から「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」が施行されています。

 この法律は、誤った隔離政策による「被害の回復」という位置付けから、ハンセン病回復者の社会復帰・社会生活の支援、偏見差別の解消などの今も残る様々な問題を、国と地方自治体が責任を持って解決することを定めています。

 ハンセン病回復者の方々は、長い間、多くの偏見と差別に苦しんできました。これまで伝えられてきた病気への誤解、人権侵害の実態が、今、ようやく正しく伝えられるようになってきています。

 私たち一人ひとりがハンセン病について正しい知識を持ち、偏見と差別のない社会を目指しましょう。