城山古墳の水鳥形埴輪

更新日:2016年09月30日

水鳥形埴輪

▲出土した3体の水鳥形埴輪(城山古墳)[国重要文化財]

衝立形埴輪

▲復元された衝立(ついたて)形埴輪(城山古墳)

津堂城山古墳から出土した水鳥形埴輪は、平成11年(1999年)に、大阪府の文化財に指定されました。では、この水鳥形埴輪について紹介します。また、同古墳からはほかにも形象埴輪が出土しており、合わせて紹介します。

津堂城山古墳の水鳥形埴輪は、昭和58年(1983年)に、北東側内濠の中の方墳状の特殊な施設に据えられた状態で見つかりました。この方墳状施設は、一辺17メートル、高さ1.5メートルで、表面には、墳頂の平坦面をのぞいて斜面一面に川原石が葺かれていました。水鳥形埴輪は、南側の傾斜面に造られた浅い凹みの上辺近くに据えられていたのです。
ほぼ同じぐらいの大きさのもの2体とやや小型のもの1体の、全部で3体あります。これらは、現在知られている中で最古のものです。また大きいものは高さ1メートルを超え、知られている中で最大です。円筒形の台にツバをまわし、その上に水掻きをもつ脚を載せ、水鳥の静止した状態を写し取っています。極めて写実的で、芸術の域に達したその造形には目を見張るものがあります。
どのような種類の水鳥をモデルにしたのでしょうか。その大きさや、水鳥形の埴輪を製作する思想的な背景を考慮すると、コハクチョウをモデルにしたと考えることができます。
水鳥形埴輪は、藤井寺市立生涯学習センターの歴史展示室で実物を見ることができます。
ところで、津堂城山古墳からはこれまでの調査で、水鳥形埴輪のほかにも、衝立・家・盾・靫・衣蓋形等の埴輪が見つかっています。この中から、衝立形埴輪についてお話しましょう。
衝立形埴輪は、椅子の背後に設置された「ついたて」をモデルにしたと考えられることからこの名前が付けられました。高さ90センチメートル、幅1.3メートルもある大きなものです。昭和55年(1980年)の大阪府教育委員会による発掘調査と、昭和58年(1983年)の藤井寺市教育委員会による発掘調査で見つかっています。前者は大阪府立近つ飛鳥博物館に、後者は史跡城山古墳ガイダンス棟「まほら しろやま」にそれぞれ展示されています。
水鳥形埴輪をはじめ、多種類の巨大で豪華な形象埴輪は、津堂城山古墳をより際立たせる役割も担わされていたことでしょう。

教育広報『萌芽』第22号 平成13年2月号より
水鳥形埴輪は平成18年6月9日付けで国の重要文化財に指定されました。

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