ユスリカ対策

更新日:2021年03月11日

ユスリカ対策

 ユスリカは、春先から秋にかけて大量に群がって飛んでいる蚊によく似た虫です。市では、依頼があった場合、側溝や水路周辺へ薬剤散布し、ユスリカの幼虫駆除を行ってきましたが、自然環境や生態系への影響を考慮し、これらの業務を令和2年4月から終了しています。ご理解をお願いします。

 

生態

・蚊のような見た目をしていますが、人間を刺して血を吸うことはなく、直接人体に危害を加える虫ではありません。生殖のために成虫になるだけで口や消化器はなく、寿命は成虫になって1日から数日程度です。近くを通った際に近づいてくるのは、周辺よりも高い目標物があると集まる習性があるためです。

・蚊柱により通行中に体や衣服に付着したり、洗濯物に付着したり、灯りに引き寄せられて家屋への侵入したり等することから、不快感を与える不快害虫と呼ばれています。一方で、幼虫は水中の泥に含まれる有機物をエサにしているため、富栄養化(アオコ等)を防ぎ水質の改善、保全を行う側面があります。この効果によってにおいの抑制や水流の透明化等に繋がります。

 

ユスリカ幼虫ユスリカ成虫

ユスリカ幼虫・成虫 写真提供(地独)大阪健康安全基盤研究所

 

予防・対策

幼虫への対策

ユスリカの幼虫は、汚泥を食べて成長するため、側溝や水路などの水の溜まる場所の汚泥を取り除くなど、定期的に清掃し、水の流れが滞らないようにすることがユスリカの発生を防ぐ最も効果的な方法と言えます。

※側溝や水路への薬剤散布は一時的な措置に過ぎません!

  発生原因となる環境の改善がない限り、同じ場所で再び卵が産みつけられるため、根本的な解決につながりません。また、水路等への薬剤散布は、水質の悪化など環境保全の観点からも好ましくありません。                                                      

成虫への対策

洗濯物や布団に付着するユスリカへの対策例

・手で直接触って払ったり擦ったりすると潰れて汚れるため、取り込む時に、周辺を叩いて飛び立たせる。

・市販の虫よけ器具を物干し竿に設置する。

家屋等へのユスリカの侵入を防ぐための対策例

・玄関や窓等に網戸を設置するとともに市販の虫よけ器具を設置する。

・成虫は灯りに反応し集まるため、紫外線を出さない照明器具や遮光性の高いカーテンを使用する。または紫外線をカットするシートを窓に張る。

・屋内では他の昆虫やダニと同様に、死骸の粉末化によりハウスダストのようなアレルギー症状の原因になる可能性があるといわれています。そのため屋内に侵入した昆虫類やダニ類の死骸は、早急に掃除をすることが予防の有効な対策とされています。

 

 

お問い合わせ

市民生活部 環境衛生課
〒583-8583
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電話番号:072-939-1111 (代表)
072-939-1077(清掃担当)

072-939-1074(環境・公害・飼犬登録担当)
ファックス番号:072-936-9777
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