藤井寺市指定有形文化財に答申されました

更新日:2022年03月11日

令和4年3月11日に藤井寺市文化財保護審議会が開催され、藤井寺市指定有形文化財3件が藤井寺市教育委員会教育長に答申されました。

阿弥陀如来及び二十五菩薩像(あみだにょらい および にじゅうごぼさつぞう)

葛井寺の阿弥陀堂に伝わっています。江戸時代、18世紀前半に造られ、現在修復作業が進められています。中尊の阿弥陀如来像は像高およそ180センチメートル、他の菩薩像は、120センチメートル余りです。臨終の際に仏が迎えにきて極楽浄土に導く様子を表しています。これほどの規模で仏像がそろう例は少なく、全国的にも貴重なものです。(公開の予定あり)

葛井寺所蔵阿弥陀如来及び二十五菩薩

国府遺跡出土玦状耳飾り及び縄文土器(こういせきしゅつど けつじょうみみかざり および じょうもんどき)

玦状耳飾りはオリーブ色系の石を薄い輪状にして、一カ所に切れ目を入れています。直径4.4センチメートルほどで、縄文土器と一緒に出土しました。縄文土器は高さ14センチメートルほどで、縄文時代前期のものです。玦状耳飾りと縄文土器が一緒に出土する例は少なく、貴重な事例です。玦状耳飾りの形は、藤井寺市の市章のモチーフの一つとなっています。(市立図書館1階で展示中)

国府遺跡出土けつ状耳飾り及び縄文土器

唐櫃山古墳石棺(からとやまこふん せっかん)

九州地方で切り出された阿蘇溶結凝灰岩製の刳抜式の家形石棺で、全長はおよそ2.4mあります。唐櫃山古墳に埋納されていました。古墳時代中期、5世紀代につくられ、近畿地方では最も古い家形石棺の一つです。表面には赤い色が塗られており、亡くなった人をていねいに葬った様子が分かります。唐櫃山古墳は、大型前方後円墳である允恭天皇陵古墳の陪冢の一つで、墳丘の長さ59mの帆立貝形前方後円墳です。(公開の予定あり)

唐櫃山古墳石棺
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