阿弥陀如来及び二十五菩薩像

更新日:2022年03月24日

阿弥陀如来及び二十五菩薩像

阿弥陀如来及び二十五菩薩像(葛井寺所蔵)

葛井寺二十五菩薩堂(阿弥陀堂)に伝わる阿弥陀如来及び二十五菩薩像は、江戸時代、享保16年(1731)頃に造立された阿弥陀迎接像です。

像は27軀あり、修復作業が進められる中で、「兵部定康」という、仏師の具体的な名前が明らかになった像もあります。臨終の際に仏が迎えにきて極楽浄土に導く様子を表しています。

阿弥陀二十五菩薩来迎の信仰は古くは平安時代にさかのぼり、絵画や彫刻としても数多く造顕されてきましたが、現存する彫刻作例は稀少で、群像として完備する作例はほとんどありません。葛井寺阿弥陀堂像は、阿弥陀如来と二十五菩薩(実際には26軀)がそろっており、全国的に見てもきわめて貴重な作例と言えます。しかも、制作年代や作者が判明する基準作例として、近世仏像史の研究を進めるうえでも重要な作例と評価できます。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部 文化財保護課
〒583-8583
大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 市役所6階65番窓口
電話番号:072-939-1111 (代表)
072-939-1419 (文化財担当、世界遺産担当)
ファックス番号:072-952-9507