こどもの予防接種(二種混合)において、期限切れワクチンを8人に接種していることが判明しました

　市が一般社団法人藤井寺市医師会(以下、「医師会」)へ委託して実施している予防接種事業において、市内1ヵ所の医師会会員の医療機関(以下、「当該医療機関」)で有効期限切れのワクチンを誤って接種する事故があった旨の報告が医師会からありました。

　この誤って接種したワクチンの種類は、11歳から13歳未満の方を対象とした「二種混合（ジフテリア・破傷風）」ワクチンで、接種を受けたのは8人。使用したワクチンは2021年3月17日の使用期限であったが、3月27日までの間、接種が行われたものです。

　判明後、当該医療機関から8人全員の保護者に連絡を取り、お子様の健康状況を確認したところ、被害は報告されていません。

    接種時の医師及び看護師による確認不足と適切な在庫管理(使用期限のチェック)が行われていなかったという基本的なミスが原因であることが判明しました。

    当該医療機関が全員の接種者へ個別に状況の説明を行い、状況により抗体価の検査（予防接種の効果があるかどうかの検査）を行い、抗体価が低い場合は、再接種を行います。

    このワクチンの製造元（会社）へ健康被害の発生や抗体価等について問い合わせたところ、健康被害の発生は考えにくいとの回答があったとともに、使用期限を1か月経過した段階での試験では抗体価は下がることはないとの見解が示されております。

    すべてのワクチンには使用期限が表示されているため、在庫の管理を十分に行い、使用時の確認を行えば、今回のような事故は未然に防ぐことができます。

　市では、このような事案が発生し、誠に申し訳なく思っております。改めて委託先である医師会に対し、会員の医療機関に十分な注意喚起を促すよう指示し、再発防止に努めてまいります。