安土考古博物館を訪ねて(No.87)

更新日:2013年12月20日

岡古墳から出土した船形埴輪

藤井寺市岡古墳から出土した船形埴輪が、滋賀県立安土城考古博物館の春の特別展「物と人ー古墳時代の生産と運搬ー」に出品することになりました。これを機会に安土城考古博物館を訪ねてみることにしました。
安土城考古博物館は、滋賀県蒲生郡安土町にあります。最寄り駅はJR琵琶湖線「安土」、下車して北東方向に徒歩で25分ほど、車では名神竜王インターより20分ぐらいです。JRに沿って北に向かうと、山裾に八角錐の望楼が見えてきます。これが博物館へのいい目印になります。この望楼は、博物館ロビーから吹き抜けになっていて、織田信長の安土城天守をイメージして造られたということです。
この博物館は、平成4年に「近江風土記の丘」構想の中心的な施設として設置されたものです。ロマネスク建築をほうふつとさせる建物で、2階建て延べ床面積が約5800平方メートルあります。館の基本テーマは「城郭と考古」ということです。城郭部門は信長の安土城がメインテーマで、考古の部門では大中の湖南遺跡、安土瓢箪山古墳が中心となっています。
これらのテーマに沿った展示が1階の第一、第二常設展示室で行われています。特に第二展示室が見物です。まだまだ謎の多い安土城について最新の研究成果に基づいて、分かりやすく、興味深い展示がなされています。
今回、岡古墳出土の船形埴輪が出品されることになった特別展「物と人ー古墳時代の生産と運搬ー」は、倭の五王最後の「武」の没後、新しい政治秩序の確立に向けての動乱期に、国の内外で活発な物と人との動きがみられることに着目した意欲的な展示となっています。
この特別展には、全国各地から鉄、須恵器、塩、玉、埴輪などの生産と流通に係わる遺物、また、馬具や色鮮やかな装身具といった大陸からの輸入品、さらにこれらの物資の運搬に使われた船をはじめとする資料が一堂に集められています。
船の関係品だけでも八尾市久宝寺遺跡の準構造船、船形埴輪では、岡古墳のほか、大阪市高廻り2号墳、和泉市菩提池西遺跡、京都府ニゴレ古墳、奈良県法華寺付近、宮崎県西都原169号墳、滋賀県新開4号墳の出土品が集められ、さらに、船形の土製品、木製品も加わり、見逃せない構成になっています。
この特別展の会期は6月8日までです。博物館の近辺には見所もたくさんあります。初夏の1日を近江路の散策にあてる計画はいかがでしょう。

写真:岡古墳から出土した船形埴輪

『広報ふじいでら』第337号 1997年6月号より

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