太子町立竹内街道歴史資料館を訪ねて(No.91)

更新日:2013年12月20日

八尾市久宝寺遺跡出土の準構造船

太子町立竹内街道歴史資料館は、二上山のふもと、往時の竹内街道の面影をとどめた太子町山田にあります。この資料館は、平成5年竹内街道にまつわるさまざまな歴史を紹介するという、ユニークな構想のもとにオープンしました。
以降、毎年企画展や研究調査報告の刊行など、意欲的な資料館活動を展開されています。本年度は「二上山の見た二、三世紀ー道の源流を求めてー」と題する企画展を開催されています。
この企画展の主題の一つは、卑弥呼の時代といわれる2~3世紀の代表的な遺跡と遺物を紹介し、これらをめぐる人々と物の流れから「道」の原点を探ろうとするものです。
代表的な展示物としては、鹿谷寺・山田・西浦から出土した銅鐸、高槻市古曽部遺跡の鉄器、東大阪市巨摩遺跡のガラス玉類などがあります。
今一つの主題は、巨大な古墳の時代に海上、河川を行き交いした「船」に焦点を合わせ、船関係のさまざまな資料から「道」の源流を求めようとします。
藤井寺からは、船関係の資料として岡古墳出土の船形埴輪が出品されています。この船形埴輪は、復元全長が150センチメートルもあり、現在出土している船形埴輪の中では日本で最も大きいものです。
船形埴輪は全国で20数例しか見つかっていない珍しい埴輪ですが、その約半数は石川流域に集中しているという特徴があります。石川の流域には船運に関係の深かった集団が勢力を競っていたことの証明でしょう。
岡古墳の船形埴輪のほかの船関係資料には、八尾市久宝寺遺跡から見つかった古墳時代の実物の船(レプリカ)や、各地で出土した木製や土製の模型船なども集められています。船を使った交通手段の重要性について考えるには、またとない機会を提供されています。
この企画展は、平成9年9月26日から12月7日まで開催されています。入館料は大人200円、高・大学生100円、小・中学生50円です。竹内街道歴史資料館へは、近鉄喜志駅からバスの便があります。ハイキングを兼ねて、近鉄古市駅から竹内街道を歩いて行くのもお勧めのコースです。秋の1日、歴史散歩はいかでしょう。

写真:八尾市久宝寺遺跡出土の準構造船(大阪文化財センター提供)

『広報ふじいでら』第341号 1997年10月号より

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