大阪府立弥生文化博物館を訪ねて(No.92)

更新日:2013年12月20日

大阪府立弥生文化博物館の外観

大阪府立弥生文化博物館では、11月30日まで平成9年秋季特別展を開催しています。題して「卑弥呼誕生ー邪馬台国は畿内にあった?ー」。
近年の考古学の成果のうち、畿内の弥生時代に関する情報には特に目を見張るものが多くあります。年輪年代法によって弥生時代後半期の年代が、従来考えられていたより1世紀近くもさかのぼる可能性が高くなったことや、「神殿」と推定される大型掘立柱建物が見つかったことはその代表的な成果です。畿内の弥生社会は予想以上に豊かな内容をもっていたことが明らかになりつつあります。
弥生文化博物館では、こうした最新の調査成果を一堂に会して、邪馬台国、さらにはヤマト政権の誕生のプロセスを考えようとする意欲的な展示を企画しました。展示は大きく四部に分かれています。
まず、第一部では「新しい弥生の年代観」を示します。ここでの主役は年輪年代法による画期的成果です。
第二部は「百余国の時代」紀元前1世紀、水田稲作による農耕社会への大転換をはたしてからわずか200年、富を蓄えた有力な集団は、クニと呼ばれるまでに成長をとげます。
第三部は「倭国大乱」をテーマにしています。クニグニは戦争を繰り返しながら統合を進め、やがて卑弥呼の即位、邪馬台国の誕生にいたります。戦乱の時代を象徴する弥生後期の高地性集落は、このプロセスを解く鍵を秘めています。和泉市観音寺山遺跡は畿内を代表する高地性集落ですが、その出土品の一括展示は見逃せません。
第四部は「邪馬台国からヤマト政権へ」です。中国の権威を背景に、邪馬台国はヤマト政権へと発展をとげます。奈良県東大寺山古墳出土の中平年号(184~190年)を刻んだ大刀は、中国王朝から卑弥呼へおくられた品物と推定される興味深い遺物です。
そのほかにも神戸市桜ヶ丘遺跡出土の銅鐸と銅戈一括、京都府太田南5号墳出土の青龍三年銘をもつ鏡、和歌山市黒田太田遺跡出土の銅鐸など国宝、重要文化財16点が含まれ、見ごたえのある展示となっています。
弥生文化博物館は和泉市池上町443にあります。最寄り駅はJR阪和線「信太山」、下車徒歩7分です。入館料は一般600円、高大学生500円、小中学生・65才以上が無料です。晩秋の1日、邪馬台国の卑弥呼に会いに出かけませんか。

写真:大阪府立弥生文化博物館の外観(大阪府立弥生文化博物館提供)

『広報ふじいでら』第342号 1997年11月号より

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