大阪府立近つ飛鳥博物館冬季企画展を訪ねる1(No.93)

更新日:2013年12月20日

羽曳野市西琳寺出土の巨大な鴟尾

河南町の大阪府立近つ飛鳥博物館では、冬季企画展として「発掘速報展:大阪‘98」を平成10年1月27日より3月22日まで開催します。
この発掘速報展は今回で3回目となります。前回までは和泉市の大阪府立弥生文化博物館を会場としていましたが、今回は初めて近つ飛鳥博物館での開催となりました。
今回は、主に南河内の平成8・9年度の発掘調査の成果をいち早く紹介することを目的としています。
展示の準備はいまも進行中で、若干の変動があるかもしれませんが、その主な展示品を紹介することにしましょう。
まず、富田林市からは山中田古墳の出土品一括。鉄製の剣、やり、やじり、斧など、それに勾玉、管玉、小玉、なつめ玉など多数の玉類、石釧(いしくしろ)などが展示されます。古墳時代前期に力をもっていた石川谷の豪族の姿をほうふつとさせる資料です。
大阪狭山市からは、狭山池関係の資料が展示されます。狭山池の改修に力を注いだ僧重源の石碑(レプリカ)は見逃せない資料です。堤断面のはぎ取りパネルは、堤の構造とその大きさを知る資料で、古代人の叡知をうかがわせます。
柏原市の平野・大県古墳群の資料は、典型的な古墳時代後期、群集墳の時代を表す資料です。特に101号墳ではミニチュア炊飯具や金銅製かんざしなど、注目される遺物が見つかっています。
羽曳野市からは復元された巨大な西琳寺の鴟尾(しび)が目を引きます。飛鳥時代から奈良時代の瓦を焼いていた下田池畔の瓦窯の出土遺物は、仏教文化が南河内にしっかり根付いたことを教えてくれます。また、野中寺近くの野々上遺跡からは、井戸からの一括出土品を展示します。特に墨書土器や多彩な木製品は、野中寺を経営した氏族との関連を考えなければならない資料でしょう。
ほかにも河南町の東山遺跡の土壙墓、河内長野市の塚穴古墳出土品、太子町の植田遺跡の出土遺物、松原市の上田町遺跡や立部遺跡の出土品、千早赤阪村の石製品、美原町の黒姫山古墳の埴輪、大阪市の加美遺跡や細工谷遺跡の出土品など最新の成果が一同に会しています。
藤井寺市からも、小山遺跡と赤子塚古墳の出土遺物を出品しています。その概要は次回ご紹介することにします。

写真:羽曳野市西琳寺出土の巨大な鴟尾(羽曳野市教育委員会提供)

『広報ふじいでら』第343号 1997年12月号より

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