みんなの力で世界遺産登録へ(ふじいでら歴史紀行50)

更新日:2016年03月31日

「さあ!みんなで手をつなぎましょう」

昨年11月の藤井寺市と羽曳野市が連携する古市古墳群世界文化遺産登録推進連絡会議主催によるウォーク&クリーン「古市古墳群最大の応神陵古墳と古室山古墳」では、参加者全員で古室山古墳の墳丘の上で手をつなぎ、世界遺産登録への意気込みをみんなで表現しました。

古室山古墳にて

実はこの日までの参加申し込み人数は、50人程度しかなく、手をつなぐイベントの実施が危ぶまれていました。しかし当日羽曳野市役所に集まった参加者は、百人を超えており、古室山古墳では地元の皆さんの参加もあり、150人に達していました。私は羽曳野市の世界遺産担当Y氏と顔を見合わせ、ほっと胸をなでおろしていました。

ウォーク&クリーンは、昨年度に引き続き2回目の開催となりました。昨年度と比べて古墳に捨てられるゴミは確実に減少しており、こうした活動が効果をあげていることが実感できました。

藤井寺市では、昨年6月に「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産暫定リスト登載が決定した後に、市の登録推進体制として、市長を本部長とする「世界遺産登録推進本部」を設置し、9月には第1回の推進本部会議を開催しました。この推進本部会議においては、市を挙げた積極的な世界遺産登録への推進と体制が確認されました。また11月には、「世界遺産登録推進本部幹事会」を開催し、藤井寺市として「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録を推進することを確認しました。今後は、世界遺産登録に向けての課題を解決していきながら、一日でも早い世界遺産登録を目指したいと考えています。そのためには一人でも多くの皆さんが、世界遺産を目指す「百舌鳥・古市古墳群」を知っていただくことが大きな第一歩だと考えています。

昨年10月には御堂筋KAPPOにおいて、大阪府・堺市・羽曳野市とともに世界遺産を目指す府市合同会議で、羽曳野市からは「タケル」君、藤井寺市からは「井真成」君が出演し、寸劇を披露し、「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産に向けてのPRを行いました。

こうしたPR活動の他、藤井寺市役所の正面には、「市民とめざす世界遺産」の大きな横断幕を掲げています。まだまだ始まったばかりの世界遺産登録への運動ですが、地域の皆さんの身近にあるこの古市古墳群を世界遺産へ登録していくためには、市民の皆さんの力が必要となってきます。

昨年11月に開催されたウォーク&クリーンでの参加者150人では、墳丘の長さが150メートルある古室山古墳の周囲を手をつないで囲むことはできませんでした。古市古墳群中最大の墳丘長425メートル、全長650メートルを測る応神天皇陵古墳の外周を皆さんの手で囲むには、約2300人の参加者が必要となります。いずれ皆さんとともに日本で2番目に大きな応神天皇陵古墳の周囲を手をつないで囲み、世界遺産登録を祝うことができればと思っています。


(世界遺産登録推進室 山田)

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072-939-1419 (文化財担当、世界遺産担当)
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