大阪府指定天然記念物「道明寺のもくげんじ」のき損について

更新日:2020年07月15日

大阪府指定天然記念物「道明寺のもくげんじ」のき損について

 

1 要旨

 令和2年7月14日(火曜日)の夕方、大阪府指定天然記念物「道明寺のもくげんじ」が、根ごと倒れている状況が確認されました。ここ数日の悪天候や、長い年月を経た樹齢などが悪影響を及ぼした可能性が考えられます。今後、専門家の意見もお聞きしながら、原因究明に努めてまいります。

 

2 「道明寺のもくげんじ」について

 現在は、道明寺天満宮の西宮に所在しています。

 (所在地 : 藤井寺市道明寺2丁目2)

 平安時代、菅原道真公が道明寺で書き写した五部の大乗経を埋めた場所から、もくげんじが育ったと伝えられています。

 その後、信州善光寺に参詣した僧が、「河内土師寺のもくげんじの実で数珠をつくり、念仏を唱えると極楽往生がかなう」と霊夢によって効験が告げられたとされています。謡曲「道明寺」には、こうした伝承が歌われています。

 現在のもくげんじは数代目になりますが、昭和45(1970)年に、「道明寺のもくげんじ」として大阪府の天然記念物に指定され、多くの人々に親しまれてまいりました。

 もくげんじは、ムクロジ科の落葉樹で、6月下旬頃に黄色い花を咲かせ、秋には褐色の丸い実をつけることが知られています。

 「道明寺のもくげんじ」の現状は、幹回り1.6m、高さ11m、枝回り7~8mあります。

 

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