受益者負担金

下水道が整備されますと、その区域の土地は生活環境や公衆衛生の向上とあいまって利用効果も高められ、土地を所有されている方や利用者の方に利益をもたらします。
下水道は、道路や公園などのように不特定多数のかたがたが利用できる施設とは異なり、その恩恵を受けるのは下水道が整備された特定の区域のかたがたに限られることから、下水道整備に係る費用をすべて税金などでまかなうことは、下水道を利用できない方々にまで負担していただくことになり大変不公平になります。
このことから、負担の公平を図るため、下水道の整備により利益を受ける区域内の土地の所有者あるいは権利者の方から、都市計画法第75条に基づき下水道事業費の一部を負担していただくのが「受益者負担金制度」です。
受益者負担金はその土地に対して一度かぎり負担をしていただくものです。
公共下水道は私たちに豊かで快適な暮らしをもたらすためになくてはならないものです。どうか、下水道整備の意義と受益者負担金の趣旨をご理解のうえ、ご協力いただきますようお願いいたします。

受益者負担金は地目や土地の利用形態に関係なく、対象区域として公告されたすべての土地が対象となり、その土地の受益者に納付していただくことになります。
受益者とは原則として、この対象区域内の土地の所有者をいいます。
ただし、その土地に地上権、質権や使用賃借もしくは賃貸借による権利(一時使用のために設定された権利を除く)をお持ちの権利者がいる場合は、そのかたが受益者となります。
一般的には、受益者は次のようになります。

土地の受益者を確定するため、市から5月初旬に土地の所有者へ、下水道事業受益者申告書をお送りしますので、申告書に同封している「申告書の説明書」をよくお読みになって、5月末日までに提出していただきますようお願いします。
申告書の提出が無い場合、土地所有者に受益者負担金がかかります。
なお、市が前もって権利等を把握している場合は、その権利者へ送付します。

受益者の皆さんに負担していただく金額は、次の計算式で求めた額となります。

460円(1平方メートルあたりの負担金) × 受益地面積 = 負担金総額 (10円未満は切り捨て)

あなたが100平方メートル(約30坪)の土地を所有されている場合・・・
460円(1平方メートルあたりの負担金) × 100平方メートル(受益面積) = 46,000円となります。

負担金を納めていただく方法は、3年の分割納付と一括納付があります。
7月初旬に、全額一括払いと分割払いが選択できる納付書をお送りしますのでどちらかを選択して、金融機関に直接お納めください。分割納付を選択された方は、各年度の7月初旬に納付書をお送りします。なお、口座振替や郵便局での納付はできませんので、ご注意ください。

負担金総額を3年間(年2回の計6回)に分割し、各納期ごとに納めていただきます。負担金の各納期は次のとおりです。

負担金額が46,100円の場合
初年度の第1期 8,100円
初年度の第2基以降の各期 7,600円

負担金総額を初年度の第1期の納期内に一括で納めていただきます。

※一括納付による前納報奨金は平成31年度から廃止となりました。

負担金額が46,100円の場合
初年度の第1期 46,100円
初年度の第2期以降の各期　負担なし

1. 徴収猶予

火災・震災・盗難などで受益者が負担金を納めることが困難な場合、また、現況が農地である場合は、一定期間徴収が猶予されます。【申請が必要です】
(なお、徴収猶予期間が終了した時点で一括納付が原則となります。)

2. 減免

公共施設、社会福祉施設、道路、宗教法人施設(寺院、神社等)などの敷地。

負担金を分割で納付中に、土地の売買などにより受益者が変更になった場合は速やかに届け出て下さい。届出のあった日以前の納期にかかる負担金は、旧受益者に負担していただくことになります。