葛井寺南大門前の道路美装化工事が完成しました!

　このたび、市道藤井寺12号線及び市道春日山古室線一部の道路美装化工事が完成しました。

　ここは西国三十三所第五番札所として古くから知られた葛井寺の参道エリアで、現在も沿道には木造の日本家屋等の歴史的なまちなみが残っています。また、エリアの南側には市民が集う生涯学習拠点であるアイセルシュラホールが位置しており、人々が行き来し歴史を体感できるエリアとして重要な地区ですが、十分にそのポテンシャルを発揮できていない状況でした。

　こうした状況を受けて、平成29年度より地区の皆さまとワークショップを実施し、地区の資源や問題点など意見を聴きながら、景観整備や交通問題など話し合いを行いました。

　舗装には「参道」をイメージした石畳を採り入れ、歩車道を分離したデザインにも工夫を凝らしました。また、街路灯や付帯物も景観に配慮した整備を行いました。さらに、電柱の削減や色の変更など景観性の向上を図りました。それによって、隣接する寺社などの歴史・文化が感じられる道路となっています。

　主な整備内容は以下のとおりです。

　 舗装のデザインは葛井寺南大門前という歴史的な位置づけを重視し、「参道」を意識したデザインとしました。交差点部は石畳を採り入れ、交差点部の視認性を高めています。また、直線部は歩車道の視覚的分離を行っており、歩行者が快適に歩けるようになりました。

　灯篭をイメージした街灯を設置することにより、歴史的な街並みの景観性が向上しました。また、街灯の光源を白色灯から温かみのある電球色にすることで、夜間景観にも配慮しています。

　酒造外壁の色彩に合ったフェンスを設置することにより、周辺景観に配慮しました。

　良好な景観を形成するために、景観の阻害要因である電柱・電線を少なくしました。また、残る電柱に関しても美装化した景観柱（茶色）を使用することにより、まちなみの景観性が向上しました。

　駅や主要交差点部に案内板・誘導表示板を設置することにより、歩行者を適切に地区に導くことができるようになりました。