【令和6年1月号広報掲載】応募いただいた園芸写真についてトミー先生から講評いただきました!

更新日:2023年12月27日

優秀作品決定!

令和5年5月から約半年間、園芸写真を募集しました。たくさんの応募ありがとうございました。

トミー先生が選んだ最優秀賞1点と、優秀賞2点が決定しました!

おめでとうございます!

最優秀賞:出逢いのネジ花/てるてる坊主さん

ネジバナにとまるキムネクマバチとヒメアカタテハの写真

【ご本人コメント】

猫のひたい程の芝生の庭に、いつの間にかネジ花が根付いた。花が咲き終わるまで、芝生は伸び放題です。

 

【トミー先生からの講評】
送粉者(花粉を運ぶ者)であるキムネクマバチとヒメアカタテハの訪花行動がわかるベストショットですね。ネジバナの個体寿命は短いと考えられています。新しくできた裸地に種子が舞い降りて生育し、短期間で世代更新を続けるようなので、この庭の様相は永遠のものではなく、いまだけの素晴らしい景色だと思います。大変貴重な記録でもあります。ネジバナの花が咲き終わるまでではなく、果実が裂開するまでは、芝生が伸び放題になってしまいますね。

優秀賞:玄関の花達/reikomamaさん

ジニア、センニチコウ、ミ ニバラ、ペチュニア、ニチニチソウ、トレニア、多肉植 物など玄関前の多彩なお花の写真
【ご本人コメント】
3年前から園芸を始めました。薔薇が好きで薔薇に合う花達を工夫してます。今年は猛暑で大変ですが毎日花達に言葉をかけるのが楽しくてホットする時間です。
 
【トミー先生からの講評】
園芸を始めて3年目ということですが、栽培がお上手です。ジニア、センニチコウ、ミニバラ、ペチュニア、ニチニチソウ、多肉植物など、多彩です。右奥に見えるアーチのつるバラが開花しているときも豪華なんでしょうね。コンテナをうまく立体的に飾っていらっしゃいますから、素敵な玄関アプローチに見えます。

優秀賞:ヘタからパイナップルができました/みなづきさん

スーパーで買ったパイナップルを食べた後ヘタを植木鉢に置き数年かけて育ったパイナップルの写真

【ご本人コメント】
スーパーで買ったパイナップルを食べた後、ヘタを植木鉢に置いておいたら、年数は掛かりましたが、スクスクと育って、パイナップルができました!食べられるかな!?

 

【トミー先生からの講評】

パイナップルのヘタを植えることを、園芸用語で「冠芽挿し」といいます。さらに冬越しが難しいパイナップルをおそらく3~5年栽培されて、やっとパイナップルができたようですね。これは本当に「園芸の達人」さんといえますよ。素晴らしいです。

その他にもたくさんの応募がありました!

元気が出る花/花マダムさん

プランターに植えられたひまわりの写真

【ご本人コメント】

寄せ植えを参考にしています
 
【トミー先生からの講評】
ヒマワリは明るく鮮やかな黄色い花が元気を与えてくれる植物です。草丈30cm程度の矮性品種から3mを超えるロシアヒマワリなど、様々な品種があり、小輪から大輪、一重咲きや八重咲きの品種など多種多様です。観賞以外にも、タネを炒って食用にしたり、油を搾ったり、飼料にもなる、心にも体にも好影響する、本当に元気が出る植物ですね。

おすそ分け/ひまわり♪さん

ささげ豆の花に蜂がとまっているいる様子の写真
【ご本人コメント】

畑のささげ豆の花。この夏は雨が少なくて陽照り続き。暑さに強いささげ豆の花が咲かない!台風による雨で、ようやく花を咲かせてくれて、蜂も大忙しの様子。

 

【トミー先生からの講評】

蜂が受粉している瞬間をうまく撮影されましたね。

地力のない畑でもよく育ち、夏の暑さに強く、乾燥にも強い作物といわれていましたが、この夏は暑すぎたのでしょうか、連作すると生育が劣りますので他のマメ類を4年栽培していない畑を選ぶのがポイントです。莢は濃緑色で50cm前後にもなり、房なりに垂れ下がる様は、流れ落ちる滝のように見えますよね。

夏はグリーンカーテン/野口裕美子さん

パッションフルーツのグリーンカーテンの写真

【ご本人コメント】

暑い中、毎朝夕水やりを頑張りました。グリーンカーテンにはちょっと珍しい(?)パッションフルーツです。美味しくいただきました。

 

【トミー先生からの講評】

きれいなカーテン状になっていて、栽培がお上手です。花の形が時計に似ているため、時計草という和名があります。卵大の果実は、固い皮の内部にゼリー状の実とタネが詰まっています。果肉はパッションフルーツ特有の香りが楽しめ、ジュースにするとさらに美味しく頂けます。つる性で病害虫がつきにくいのでグリーンカーテンにもなるんですね。多年草なので、10℃を下回るようになったら部屋の中へ入れて越冬させましょう。

生け花ならぬ生けサニーレタス/野口裕美子さん

プランターで栽培したサニーレタスの先をカットして新鮮さを保つためにペットボトルに挿している様子の写真

【ご本人コメント】

プランターでサニーレタスを栽培していたら、収穫が間に合わずどんどん徒長してきたので、先をカットしペットボトルにさして新鮮さを保ちました。

 

【トミー先生からの講評】

長持ちしてよかったですね。

サニーレタスは、植え付けから約1ヶ月で収穫できます。採種したいときは、とう立ちさせます。花茎ごと切り取り、網袋に入れ、軒下で2週間ほど干して、乾いたら、もみほごすように採種します。夏に採種したタネを秋に播くと、簡易的に透明ビニールで覆うだけで、年内までに収穫することができますよ。

満開のレウコフィラム/野口裕美子さん

紫色の満開のレウコフィラムの写真

【ご本人コメント】

南の方へ倒れてくるので支柱をして支えています。ご近所さんも大変気に入って同じ花を育てられています。

 

【トミー先生からの講評】

栽培がたいへんお上手ですね。

日差しが強く暑い夏はやや苦手なので、半日陰で管理するのが理想です。用土は園芸培養土に2割ほどひゅうが土(細粒)を混ぜたもので植え込むと、水はけ状態がよくなり、蒸れにくくなります。ある程度は支柱が必要だと思います。株も老齢化するので、定期的に挿し木して、若齢化した苗をバックアップしておいたほうがいいと思います。

3年目の母の日/ばぁばさん

満開のピンク色のカーネーションの写真

【ご本人コメント】

長持ちするように、新しい土にいれかえて冬はお日様にあててました。

 

【トミー先生からの講評】

母の日のカーネーションは、花後に、枝を地際から数本、間引いて、鉢増し作業をしておかないと、蒸れて枯れてしまいます。それを3年目でここまで大株に導かれるなんて、愛情の賜物ですね。カリブラコアもホスタも元気に育っていて、素晴らしいです。

ここのゴーヤは美味しいよぉ/デイサービスセンターどうみょうじ高殿苑さん

ゴーヤを手に持ったおばあさまの写真

【ご本人コメント】

新たな試みで、利用者様と一緒にゴーヤを育てました!経験豊富な大先輩に支えられ、立派なゴーヤが生りました!

 

【トミー先生からの講評】

収穫できてよかったですね。
ゴーヤーは収穫の愉しみとグリーンカーテンとしての植物材料にも利用されます。グリーンカーテンは窓辺の日陰をつくるほか、植物の葉の蒸散作用によって輻射熱(放射熱)が抑えられて、猛暑のなかで涼しさを得ることができますので、お勧めです。

白い庭/佐野博子さん

ハゴロモジャスミンやローズマリーなどカラフルなお花の写真

【ご本人コメント】

春と初夏の庭です。
白が大好きなのでピンクや紫を差し色にしてみました。
 
【トミー先生からの講評】
中国雲南省原産のハゴロモジャスミンは、強い香りがあることから人気がありますよね。記憶力が高まるといわれるローズマリーとの香りもあって、五感を刺激する植物の競演が素晴らしいです。ピンクとパープルの挿し色がセンス良く効いていて、素敵です。

サボテン/AKOさん

サイカクの写真

【ご本人コメント】

左:2本の細いサボテンに大きな白いふくらみが。
右:同じ種類のサボテンで大きな花が咲きました。
 
【トミー先生からの講評】
栽培がお上手です。
サイカク(犀角)は南アフリカのケープ地方原産の多肉植物です。キョウチクトウ科スタペリア属の常緑多年草です。茎には葉や棘がなく、一見サボテンに似ていますが、サボテンではありません。5月~10月にバルーン型の蕾ができて割れると、毛むくじゃらでヒトデ形をした赤紫色の花を咲かせます。花に死肉の腐臭がありハエを呼び寄せ受粉させます。

鮮やかなマンデビラのカーテン/まさえさん

マンデビラの花カーテンの写真

【ご本人コメント】

日除け用に暑さに強い南国のマンデビラを、花カーテンにいたしました。通りがかりの方からも「綺麗」と珍しいピンクの花を見上げていただいています。自慢の花カーテンです。

 

【トミー先生からの講評】

栽培がお上手ですね。

マンデビラは以前、旧属名のデプラデニアの名で流通しておりました。近年は品種改良が進んでさまざまな品種が登場し、人気が高まっています。

つる性なので、以前は、あんどん仕立ての鉢植えとして楽しんでおりましたが、最近はネットや紐などに絡ませて、グリーンカーテンにする方も増えてきました。冬越し前の10月に株元から30cmほど残して切り戻して、鉢植えにして室内で管理します。

今年もきれいに咲きました/みゆさん

ピンク色に色付く満開の花の写真

【ご本人コメント】

10年程前にいただいたものですが、冬に家に入れて、暖かくなると外に出します。今年も、6月頃から咲き始め、11月でもまだ咲いています。

 

【トミー先生からの講評】

とても美しいです。10年も冬越しを成功されて、栽培を続けていらっしゃるんですね。お見事です。案外、冬季に枯らしてしまわれる方が多いと聞きます。みゆさんの愛情の賜物ですね。

こんな花が咲きました/みなづきさん

植木鉢に咲いたアリストロキア・ギガンテアの写真

【ご本人コメント】

今年、鉢植えをいただき、つぼみが、だんだんと膨らんできて、もう咲くか、もう咲くかと、開くのが楽しみでした。来年も頑張って咲かせます。

 

【トミー先生からの講評】

植物園でしか見られない植物をうまく栽培されていますね。
アリストロキア・ギガンテア。ブラジル原産のウマノススグサ科のつる性植物です。
花には腐肉臭の香りがあり、その香りで虫(ノミバエ)をおびきよせます。花冠の中央部の袋に、虫が閉じ込められ受粉の手助けを行っています。熱帯産なので、冬越しをさせるためには、11月~4月は室内の窓辺で管理します。
日本にも同じ仲間の植物が自生しており、北海道以外の山野にジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサ(アリストロキア・デビリス)の花が小さいながらも珍奇な姿をしています。

アガベの実生チャレンジ/グリマスさん

多肉植物アガベの写真

【ご本人コメント】

アガベ好きだけど高い!ということで自分で種から育ててみることにしました。成長速度はゆっくりだけど色々な個体があって成長を見守るのが楽しいです。

 

【トミー先生からの講評】

最近では、アガベのスタイリッシュなフォルムが好まれ、インテリアとしてもとても人気があります。タネを播くことが園芸家としてのはじめの一歩です。

タネから芽生えた幼植物体が成長して開花し、その花が結実してタネを形成して、自分の手で採種できたら、それは園芸の達人(グリーンサム:緑の親指)といわれるレベルに達したことになります。ぜひその境地まで続けていってください。

水挿しで育てたクロホウシちゃん/まさやんさん

植木鉢に咲いたクロホウシの写真

【ご本人コメント】

自転車の前カゴに載せてたクロホウシちゃん、地面に落ちちゃって3本に割れてしまってダメ元で水挿ししてたら根っこが生えました

 

【トミー先生からの講評】

挿し芽をした時期がよかったんだと思います。すごくお上手に栽培されていらっしゃいます。生育温度は8~25℃。冬生育型ですが、5℃以下になる冬季では室内に取り込んだり、軒下でビニルなどで防寒したほうがよく生育します。
夏季は風通しのよい軒下で水やりを控えて休眠させます。茎が長く伸びすぎてしまった場合、剪定の仕方により、低い位置からの分枝を促すと形よい株に育てることができます。適期は10月から3月なので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

100均で買った多肉ちゃんが!!/まさやんさん

【ご本人コメント】

ほとんど放置気味ですが、たまにコメの研ぎ汁をかけていました

 

【トミー先生からの講評

左側の大きな株は、花茎らしきものを2本伸長させていて元気に育っています。パキフィツム とエケベリアの交配品種パキベリアに見えます。

右側に複数の株がひしめき合っているセデベリア・レティジアは、エケベリアとセダムの交配種で2006年に名前がついたばかりの新しい品種です。夏は緑色で、晩秋に寒さに遭うと真っ赤に美しく紅葉します。

放置気味といえど、とても健全に育っていると思います。ちょっと窮屈そうなので、3月頃に植え替えしてあげてもいいですね。

観音竹の花です/竹澤さん

観音竹の花の写真

【ご本人コメント】

三年前から、毎年咲いております

 

【トミー先生からの講評】

これは素晴らしいです。カンノンチクの開花は、栽培年数が30年かかるといわれているので、草丈も1~2mほど達していることと思います。手塩にかけて育てて、開花に至ることほど嬉しいことはありませんね。

ここ庭ここの東洋ランが美しく咲きました/くすのようこさん

薄ピンク色の東洋ランの花の写真

【ご本人コメント】

ここまで育てるのに10年程かかりました

 

【トミー先生からの講評】

アスコフィネティア・チェリー ブロッサム(Ascofinetia Cherry Bloosum)と呼ばれていた品種に近似していると思います。2013年の属名変更に伴い、現在は属名がすべてバンダ属に統一されたため、バンダ・チェリー ブロッサム(Vanda Cherry Bloosum)といいます。日本のフウランと東南アジア原産のアスコセントラム・アンプラセウムを交配させた雑種第1代の品種(Neofinetia falcata x Asctm. ampullaceum)です。それにしても10年でここまで大株に育てられるとは本当に素晴らしいことです。原産地の自生状態を見ているようです。くすのさんは園芸の達人といえますね。 

皆さんに楽しんでもらっています!!/加嶋 麻理子さん

白色やピンク色のつる薔薇の写真

【ご本人コメント】

ご近所さんに頂いた挿木から育てたつる薔薇が毎年きれいに咲いています。害虫防止の手入れや、毎朝枯れた花を取り除く作業は大変ですが、1年でこの季節は幸せな気分です!

 

【トミー先生からの講評】

バラはお手入れが大変ですよね。うどん粉病対策、害虫対策など、さらに冬期の誘引の仕立て方など、年中のお世話の賜物ですね。

挿し木から育てられたとのこと。園芸を続けていくなかで、学びたい2大テーマがあります。それは、繁殖技術をマスターすることと、その増えた苗を開花させ大株まで育て上げることです。そのどちらもマスターされていて、素晴らしいです。

我が家の紅薔薇/俊さん

紅薔薇の写真

【ご本人コメント】

毎年沢山咲いてくれます。

 

【トミー先生からの講評】

薔薇は園芸をする者にとって、本当に憧れの植物だといえます。毎年、たくさん咲かせられているとのこと、素晴らしいですね。

バラを始めたい方にとって、花色などの好みで選んでしまうと、失敗してしまう方も多くいらっしゃいますから、初心者の方は、トゲがないキモッコウバラやシロモッコウバラを庭に植え付けておくと、5月の開花時に一面、黄色の花色や白色の花色を楽しめますよ。

2年目のサフィニアです。/おおにしへいぞうさん

濃い赤色のサフィニアの写真

【ご本人コメント】

冬越しが上手く行きました。

 

【トミー先生からの講評】

サフィニアを越冬させ、大株に育てあげていらっしゃいますね。お見事です。
サフィニアは本来、『多年草』ですが、日本では冬季の低温で、株が傷み、枯らしてしまう方がほとんどです。園芸的には『一年草』として扱われています。
厳寒期は、屋内に取り込まれて、大切に越冬させたことでしょう。ただ取り込んだだけでは枯らしてしまうこともよくありますから、暖かい日中などは直射日光に当てるなどの工夫をされていたんだと思います。素晴らしいです。
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