ごみステーションのカラス被害対策 『カラスにごみ袋を荒らされないために』
更新日:2025年01月09日
私たちが出す食べ残しや調理くずなどの「生ごみ」は、市内に住む野生動物にとっては格好の食べ物です。
対策をしていないと野生動物に荒らされ、地域の美観を損ねるだけでなく、環境衛生上も良くありません。また、ごみが散乱して通行の妨げになることや、清掃の手間もかかってしまいます。
野生動物の中でも、特に「カラス」は学習能力に優れているため、なかなか有効な対策が取りにくいと言われています。カラスの生態を知り、有効な対策をとることでカラス被害を防ぎ、ごみの散乱が無い、清潔で快適なまちをみんなでつくりましょう。
カラスのことをよく知ろう(カラスの生態について )
カラスは雑食で、本来、木の実や小動物、動物の死骸、他の鳥の卵やヒナなどを食べますが、市街地には好物の脂肪分や肉類を含んだ栄養価の高い生ごみがたくさんあるので、生ごみを荒らします。
日本には、5種類のカラスがいますが、私たちが市街地で見かけるカラスは「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類です。主に生ごみを荒らしているのは「ハシブトガラス」です。
カラスの特性
目が良い
カラスの視力は、人間の約5倍良く見えますが嗅覚は余り利かず、近くの物の匂いしか分かりません。カラスの活動は日の出の30分程前から始まり、木にとまってあたりを見回したり、空を飛びながら、主に目で見て食べ物を探します。
頭が良い
カラスは、記憶力と学習能力が高く、エサがある場所を何十か所も覚えています。生ごみを簡単に取ることができるごみステーションはカラスにとって格好のエサ場になります。
繁殖
ハシブトガラスは本来、森林に住むカラスですが、都会にある森林に似た構造を上手く利用して生息しています。古墳、街路樹、公園・学校や庭木の高木などに巣を作りますが、ビルの上の広告塔、電柱の変圧器の下などの人工物にも巣を作り繁殖します。
繁殖期は3月~7月頃です。1度に産む卵は、3~5個で、18~20日でふ化し、ヒナは6月~7月に巣立ちます。
この時期は、子育てのために行動が活発になります。卵やヒナを守るために、人を威嚇・攻撃することがあるので、巣の近くを避けるなど、カラスを刺激しないようにしてください。
カラスにごみを荒らされないために
カラスによる被害を防止するためには、地域全体でカラスが生息しにくい環境をつくることが大切です。ごみの出し方を工夫することでごみの散乱被害を防止したり、小さくすることができます。一人ひとりがごみの出し方のマナーを守ることがカラス対策では重要となります。
生ごみを減らす
カラスの生息数を減らすには、「エサである生ごみや残飯を減らすこと」が効果的です。
料理をするときに生ごみを減らす工夫をしたり、食べ残しをしないようにしましょう。それらは、ごみの減量にもつながります。詳しくは『生ごみの「3きり運動」で「食品ロス」の削減に取り組みましょう!』のページをご覧ください。
生ごみの出し方を工夫する(生ごみが見えないようにする)
カラスは主に視覚で食べ物を探します。特に赤っぽいものや濡れたものを狙います。
赤いものは肉類、濡れたものは魚の肉など、高タンパク質で栄養価の高い食べ物に出会う確率が高いため、目印になっています。
生ごみだけをビニール袋などに入れ、ごみ袋の中央付近に入れて、カラスからごみ袋の中の生ごみが見えないようにすることが効果的です。
ただし、中身が見えなくなるので、ごみ袋の表面全体を新聞紙や黒いごみ袋で覆うようなことはしないでください。
また、ネコも雑食のため、生ごみは食べ物になりごみを荒らします。
ネコは主に嗅覚で食べ物を探します。生ごみの匂いが漏れないようにビニール袋で生ごみだけを包んだり、生ごみの水分を十分に切り、ごみ袋の口をきっちり縛るなどして、匂いが外に漏れないようにすることが効果的です。
ごみは収集日当日の朝に出す
ごみを前日や夜間に出したりすると、ごみを屋外に放置する時間が長くなり、カラスやネコに荒らされる可能性が高くなります。ごみは収集日当日の朝8時までに出しましょう。
できる限り収集開始時間である8時直前のごみ出しをお願いします。
また、出し遅れた場合は、ごみステーションにごみを置かずに次の収集日に出してください。
防鳥ネットを使用する(ネットからはみ出さずにきちんと入れる!隙間をなくす!)
ごみに防鳥ネットをかけることで、カラスやネコが物理的にごみに触られなくなり、散乱被害を抑える効果があります。しかし、適切なネットの使い方をしないと十分な効果が得られないので注意しましょう。
- ネットはごみ袋全体を覆うことができる大きさのもので、網目はカラスのくちばしが通らない5mm以下の細かいものが適しています。(網目が大きすぎると隙間からつつかれます。)
<ネットの大きさの目安> |
45ℓのごみ袋10袋の場合、2m×3mのネット 45ℓのごみ袋20袋の場合、3m×4mのネット ごみの量が多いステーションでは、複数のネットに分けて入れるのも一案です。 |
- ネットからごみ袋がはみ出さないようにごみ袋全体を包み込むように覆いましょう。(ネットの端をごみ袋の下に巻き込むと効果的です。)
- ネットが風でめくれたり、カラスがくちばしでネットを持ち上げることを防ぐため、ネットの縁に鎖などで重りをつけたり、水を入れた四角いペットボトルを重しにしましょう。
- ネットに穴が開いたり、破けたら補修や交換もしましょう。
- ごみ収集が終わりましたら、ネットを通行の妨げにならないように片付けてください。
※ごみステーションの維持管理は利用者の皆様でお願いしています。トラブルにならないよう、協力し合って適正に管理してください。“カラスに狙われない・きれいなごみステーション”を維持するために、皆様のご協力をお願いします。
みんなで協力しましょう
カラス被害を防ぐには、ごみを出される皆様の協力が必要です。せっかく防鳥ネットを使っても、はみ出して出す人がいたら意味がありませんので、はみ出さないように気をつける、はみ出ているごみ袋があればネットに入れるなど、地域の皆様で協力して、ごみが散乱することのないきれいな住みよい地域をつくりましょう。
- お問い合わせ
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市民生活部 環境衛生課
〒583-8583
大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 市役所6階67番窓口
電話番号:072-939-1111 (代表)
072-939-1077(清掃担当)072-939-1074(環境・公害・飼犬登録担当)
ファックス番号:072-936-9777
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