糖尿病にご注意

更新日:2022年10月13日

糖尿病を、放っておかないで!

 40歳以上の男性は3人に1人、女性4人に1人は糖尿病患者かその予備軍で、もはや国民病となっています。

 糖尿病は、インスリンというホルモンの作用や量が不足することで、慢性的に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇する病気です。

 特定健診などで血糖値が高いと指摘されても、はじめは自覚症状がありません。

 糖尿病は、いろいろな合併症を引き起こします。

 高血糖状態が続くと、血管をはじめとする臓器がダメージを受けます。放っておくと、血管がボロボロになります。

細い血管がダメージを受けると・・・3大合併症(し・め・じ)

 細い血管がダメージを受けると、以下の3大合併症を引き起こしやすくなります。

 し 神経障害

 高血糖が続くことで末梢神経がダメージを受け、痛みや熱に対する感覚がまひしてしまうと、傷などに気づきにくくなります。

 悪化すると「壊疽(えそ)」(足壊疽の場合、足先のほうに血液を送る動脈が詰まって皮膚が赤紫から黒く変化したり、細菌感染が広がって足が大きく腫れる状態になります。

 更に悪化すると、足や指の切断を余儀なくされる場合もあります。壊疽になる前の段階(足のつり、しびれ、痛み、冷え、たこや爪の変化など)を見逃さないことが大切です。

 め 網膜症 

 眼の奥のカメラでのフィルムに当たるところが「網膜」で、血糖コントロールが悪いと「網膜」に血液を供給する細い血管がもろくなったり詰まったりします。 

 悪化すると、視力障害や失明する場合もあります。血糖のコントロールに加え、定期的な眼科での検査も大切です。

 じ 腎症

 腎臓は、血液をろ過して老廃物を取り除きますが、ろ過の役割を果たしている細い血管がダメージを受けるため、腎機能が低下していきます。

 腎臓が全く機能しなくなると、人工透析が必要になります。人工透析を始める人は毎年約3万人で、そのうち約45%を糖尿病の方が占めています。人工透析には、毎年約500万円程度の医療費がかかります。

 定期的に腎機能をチェックすることと、高血圧などの腎臓に負担がかかる他の要因に配慮することも大切です。

しめじ

太い血管がダメージを受けると・・・(え・の・き)

 太い血管がダメージを受けると、以下の3大疾患を引き起こしやすくなります。

 え 壊疽

 閉塞性動脈硬化症

 手足の血管に起こる動脈硬化のことです。

 冷感・しびれ・歩行時の痛みを感じ、進行すると潰瘍ができて壊死(えし)することもあります。

 の 脳卒中

 脳梗塞・脳出血

 『脳卒中』とは、脳の動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称です。

 脳の血管が詰まる場合を『脳梗塞』、 脳の血管が破れる場合を『脳出血』といいます。

 き 虚血性心疾患

 狭心症・心筋梗塞

 『虚血性心疾患』とは、心臓に血液を供給する冠動脈で、血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称です。

 冠動脈の内側が狭くなり、一時的に心筋が酸素不足に陥って、胸の痛みに襲われるのが『狭心症』です。冠動脈が狭くなっているにもかかわらず、胸の痛みがないケースもあります。

 また、冠動脈の詰まりがひどく、心筋の一部の組織が壊死してしまうのが『心筋梗塞』です。

えのき

 その他にも、認知症や歯周病の発生にも関係します。

糖尿病はどうやったらわかるの?

 糖尿病は自覚症状がないため、検査でしか分かりません。

 定期的に検査を受けてください。

糖尿病相談について(無料)

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が6.5以上の方は

 生活習慣病の中でも、糖尿病の重症化を予防することは特に重要です。

 市国民健康保険にご加入の方で、特定健診の結果、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)※が6.5以上の方には、市の専門職との相談をお勧めしています。

 健診結果を送るときに、ご案内を同封します。(22,680円相当の専門職による相談です。)

 また、ご案内させていただいた方には、市の保健師・管理栄養士から電話をさせていただきます。食生活をはじめ、日常生活のちょっとした工夫をアドバイスさせてください。

 ※HbA1cは、過去1~2か月の血糖コントロールの指標となります。HbA1c6.5以上の方は医療機関への受診が必要です。

収縮期血圧160以上、または拡張期血圧100以上の方は

 腎臓の機能低下の要因として、高血圧が大きく関係するので、特定健診の結果、

  収縮期血圧160mmHg以上、または拡張期血圧100mmHg以上

の方にも、市の保健師・管理栄養士から、お電話をさせていただく場合があります。

糖尿病・発症予測ツール

 特定健診の結果から、糖尿病を10年以内に発症する確率を計算できるツールを、大阪がん循環器病予防センターが開発しました。

 参考に、ぜひご活用ください。

 ※18~59歳までの方を対象としています。

お問い合わせ

健康福祉部 保険年金課
〒583-8583
大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 市役所1階2番窓口
電話番号:072-939-1111 (代表)
072-939-1177 (国民健康保険担当)
072-939-1181 (国民年金担当)
072-939-1183 (収納担当)
072-939-1186 (福祉医療担当)
072-939-1353 (保健事業担当)
ファックス番号:072-939-0399
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