古市古墳群一覧(詳細ページ)
更新日:2026年01月25日
22.津堂城山古墳(つどうしろやまこふん)

築造時期 : 4世紀後半
墳丘の形:前方後円墳
墳丘長:210m 後円部の高さ : 16.9m 所在地:藤井寺市津堂
津堂城山古墳は古市古墳群の最北端に位置し、古市古墳群の中ではいちばん最初に造られた大型の前方後円墳です。その後、大小さまざまな古墳が造られ、古市古墳群が形成されていきます。
この古墳の最大の特徴は、墳丘に二重の濠と堤をめぐらせていることです。二重の濠と堤は、巨大古墳の新しい企画として城山古墳ではじめて実現されました。複数の濠と堤は以降の大王墳の形制として受け継がれていきます。
城山と呼ばれるようになったのは、室町時代に城に利用されたことによります。このとき墳丘が変形され、現状に近い形になってしまいました。
城山古墳は、出土した埴輪や副葬品、さらに石棺や墳丘の形から古市古墳群で最初に造られた巨大古墳であることが知られました。4世紀の後半、巨大な墳丘に二重の濠と堤をめぐらせるという斬新な姿の大王墳として河内の台地に登場したのが城山古墳だったのです。
津堂城山古墳出土長持ち型石棺
1912年、津堂城山古墳の後円部頂上で竪穴式石槨に覆われた巨大で精巧な長持形石棺が発見されました。石棺は6枚の板石を組み合わせてつくられ、蓋石上面には格子状の彫り込みがあります。また蓋石、側石、底石には縄掛け突起が、小口石には方形突起が付加されています。 この巨大で精巧かつ装飾性豊かな長持ち型石棺は、古墳時代中期の大型前方後円墳に採用された棺の典型例と考えられています。石棺の内外からは道鏡、鉄製武具、武器、各種の装身具や石製品などいろいろな副葬品が出土しました。 この日本最大級の長持型石棺のレプリカ(実物と同じ兵庫県竜山石製)をガイダンス棟(まほらしろやま)で展示しています。
濠内の島状遺構
1983年の東側内濠の発掘調査では、前方部側の濠の中に島状の施設を持っていることが知られました。この施設は一辺17m、高さ1.5mの方形で南側の傾斜面に造られた浅いくぼみに、三体の写実的で巨大な水鳥型埴輪が据えられているのが見つかりました。大きいものは高さ1メートルを超えます。また現在知られている水鳥型埴輪の中では最も古い事例です。この造形美豊かな水鳥型埴輪は2006年、重要文化財に指定され、現在、藤井寺市立にぎわい・まなび交流館(アイセルシュラホール)2階の歴史展示室で展示されています。
23.仲哀天皇陵古墳(ちゅうあいてんのうりょうこふん)
築造時期 : 5世紀後半
古墳の形:前方後円墳
墳丘長:245m 後円部の高さ : 19.5m 所在地:藤井寺市藤井寺
古市古墳群の西部に築造された大型前方後円墳で、古市古墳群で3番目の大きさです。周囲には幅の広い濠と堤をめぐらせています。
1996年に実施された宮内庁による発掘調査で、墳丘は中世に城郭として利用され、大規模な改変を受けており、古墳本来の姿を大きく失っていることがわかりました。 堤の上では円筒埴輪列が確認され、他に盾などの形象埴輪も出土しています。 周濠にはたくさんの水鳥が飛来し、絶好のバードウォッチングスポットになっています。
また後円部北側に陪塚と考えられる鉢塚古墳があります。
24.鉢塚古墳 (はちづかこふん)
築造時期 : 5世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 60m 後円部の高さ : 6.5m 所在地 : 藤井寺市藤井寺
仲哀天皇陵古墳の後円部北側100mに位置する小型の前方後円墳です。 こんもりと高い墳丘が特徴で墳丘から円筒埴輪が見つかっています。 かつては墳丘のまわりに盾形の濠がめぐり、また埴輪列も見られたといわれています。
25.允恭天皇陵古墳 (いんぎょうてんのうりょうこふん)
築造時期 : 5世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 230m 後円部の高さ : 22.3m 所在地 : 藤井寺市国府
古市古墳群の北東部、台地のはり出した部分に位置する前方後円墳。 北に向けた前方部は開き気味で、くびれ部の両側に造出しをもつ三段築成の整美な前方後円墳です。 周辺の発掘調査で円筒埴輪や家・盾・靫・蓋形などの器材形埴輪、馬、犬形などの動物埴輪、人物埴輪などが出土しています。 允恭天皇陵古墳のまわりには、宮内庁が治定している衣縫塚古墳、宮の南塚古墳の他、長持山古墳、唐櫃山古墳などこの古墳に葬られた人と関係があると推定できる中・小規模の古墳が多くあります。
26. 仲姫命陵古墳 (なかつひめのみことりょうこふん)
築造時期:4世紀後半 墳丘の形:前方後円墳 墳丘長:290m 後円部の高さ:26.2m 所在地:藤井寺市沢田
古市古墳群の台地のはり出した最も高い場所に位置する前方後円墳。 古市古墳群では応神天皇陵古墳に次ぐ大きな古墳です。全国では9番目の大きさを誇ります。 墳丘の周りを幅のせまい濠が巡り、外側の堤は幅が広く、円筒埴輪列、形象埴輪がみつかっている。
27.鍋塚古墳 (なべづかこふん)
築造時期:4世紀後半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長:一辺63m 高さ:6m 所在地:藤井寺市沢田
鍋塚古墳は近鉄土師ノ里駅の西側に位置する古墳し、鍋塚古墳が仲姫命陵古墳後円部外縁に食い込むように位置していることが考えられます。円筒埴輪から読み取れる築造時期も仲姫命陵古墳と近接する4世紀後半であることから、仲姫命陵古墳の陪塚と考えられる古墳です。 墳丘からは円筒埴輪の他、家・蓋・盾・靫形といった形象埴輪が採集されています。
28. 助太山古墳(すけたやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺36m 墳丘の高さ : 6m 所在地 : 藤井寺市道明寺
仲姫命陵古墳の南側に位置する3基の方墳のうちのひとつです。 これらは「三ツ塚古墳」と総称されており、西から助太山、中山塚、八島塚と呼ばれています。3基の墳丘の南辺を揃え、濠を共有するという特異な景観を呈しています。 1978年、八島塚と中山塚の間の濠低から大小2基の「修羅」と付属のテコが出土しました。
29. 中山塚古墳 (なかやまづかこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺50m 高さ : 8.5m 所在地 : 藤井寺市道明寺
仲姫命陵古墳の南側に東西に並んだ3基の方墳のうちのひとつです。
これらは「三ツ塚古墳」と総称されており、西から助太山、中山塚、八島塚と呼ばれています。3基の墳丘の南辺を揃え、濠を共有するという特異な景観を呈しています。
1978年、中山塚古墳と八島塚古墳の間の濠を大阪府教育委員会が発掘調査したところ、濠低から巨大な木製のソリ、「修羅」が出土し、話題を呼びました。修羅は大小の2基と付属のテコ棒が見つかりました。大修羅は全長8.8m、小修羅は2.8mを測ります。この修羅は石棺や石槨・石室用材のうような重量物を運搬するために用いられたと考えられます。
大きな修羅は大阪府立近つ飛鳥博物館、小さな修羅は藤井寺市立図書館で展示されています。
30. 八島塚古墳 (やしまづかこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺50m 高さ : 8m 所在地 : 藤井寺市道明寺
仲姫命陵古墳の南側に東西に並んだ3基の方墳のうちのひとつです。
これらは「三ツ塚古墳」と総称されており、西から助太山、中山塚、八島塚と呼ばれています。3基の墳丘の南辺を揃え、濠を共有するという特異な景観を呈しています。
1978年、中山塚古墳と八島塚古墳の間の濠を大阪教育委員会が発掘調査したところ、濠低から巨大な木製のソリ「修羅」が出土し、話題を呼びました。修羅は大小の2基と付属のテコ棒が見つかりました。大修羅は全長8.8m、小修羅」は2.8mを測ります。この修羅は石棺や石槨・石室用材のような重量物を運搬するために用いられたと考えられます。
大きな修羅は大阪府立近つ飛鳥博物館、小さな修羅は藤井寺市立図書館で展示されています。
31. 古室山古墳 (こむろやまこふん)
築造時期 : 4世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 150m 後円部の高さ : 15.3m 所在地 : 藤井寺市古室
仲姫命陵古墳と応神天皇陵古墳の間に位置する中型の前方後円墳で、古市古墳群のなかでは初期に築造された古墳の一つにあげられます。 全体としてはよく保存されており、後円部頂からは古市古墳群はもとより玉手山古墳群も遠望でき、郡内随一の眺望が得られます。
墳丘と堤の内側斜面に葺石を施しており、出土した埴輪は円筒埴輪の他に蓋形埴輪があります。
32. 大鳥塚古墳 (おおとりづかこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 110m 後円部の高さ : 12.3m 所在地 : 藤井寺市古室
大鳥塚古墳は応神天皇陵古墳と古室山古墳の間に位置する中型の前方後円墳。 墳丘は良好に保存されていて、後円部径が前方部幅より大きく、前方部より後円部の高いことが特徴です。
この古墳の特色は実際に墳丘にのぼって観察することができます。
33-1 応神天皇陵古墳 (おうじんてんのうりょうこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 425m 後円部の高さ : 36m 所在地 : 羽曳野市誉田
応神天皇陵古墳は巨大古墳の集中する古市古墳群の中でも傑出した規模の前方後円墳です。墳丘長は百舌鳥古墳群にある仁徳天皇陵古墳に次いで全国2番目ですが、墳丘体積(約143万立方メートル)では仁徳天皇陵古墳を凌ぐといわれています。 墳丘及び内提内外法面には葺石が施され、墳丘平坦面及び内提、外提には円筒埴輪がめぐり、使用された円筒埴輪は2万本以上と推定されています。
33-2 誉田丸山古墳 (こんだまるやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 円墳 墳丘長 : 径50m 高さ : 7m 所在地 : 羽曳野市誉田
誉田丸山古墳は応神天皇陵古墳の北側の外濠に接して造られた円墳。 応神天皇陵古墳の付属陵と考えられる。 1848年に見つかったとされる金銅製の豪華な馬具は国宝に指定されており、現在、誉田八幡宮が所蔵している。
33-3 二ツ塚古墳 (ふたつづかこふん)
築造時期 : 4世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 110m 後円部の高さ : 9.9m 所在地 : 羽曳野市誉田
二ツ塚古墳は応神天皇陵古墳の前方部東側内堤に近接して築かれており、墳丘長が100mを超える前方後円墳でありながら目立たない古墳です。 現在宮内庁によって応神天皇陵古墳の域内倍冢として管理されています。 墳丘には円筒埴輪や形象埴輪が出土している。
34. 東馬塚古墳 (ひがしうまづかこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺30m 高さ : 3.5m 所在地 : 羽曳野市誉田
東馬塚古墳は応神天皇陵古墳の外側の堤上に造られた方墳。 応神天皇陵古墳の付属陵と考えられる。 墳丘周辺から円筒埴輪が出土した。
35. 栗塚古墳 (くりづかこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺43m 墳丘の高さ : 5m 所在地 : 羽曳野市誉田
栗塚古墳は応神天皇陵古墳の外側の堤に接して造られた方墳。 応神天皇陵古墳の付属陵と考えられる。 墳丘と濠から円筒埴輪、家形の埴輪のほか、多様な形象埴輪が出土している。
36. 東山古墳 (ひがしやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 南北54m 東西57m 墳丘の高さ : 7m 所在地 : 藤井寺市野中
東山古墳は応神天皇陵古墳の西側、外側の堤に接して造られた古墳。 応神天皇陵古墳の付属陵と考えられる。 墳丘に造られた平坦面から隙間なく並べられた円筒埴輪が見つかっている。
37. はざみ山古墳 (はざみやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 103m 後円部の高さ : 9.5m 所在地 : 藤井寺市野中
はざみ山古墳は古市古墳群の中央部に位置する中型前方後円墳。 周濠の一部が埋まっており後円部側で途切れている様子が和鋏に似ていることから、古くより「はざみ山」と」呼ばれていました。 墳丘から円筒埴輪、形象埴輪が出土しています。
38. 墓山古墳 (はかやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 225m 後円部の高さ : 20.7m 所在地 : 羽曳野市白鳥
墓山古墳は古市古墳群のほぼ中央に位置する前方後円墳。 墳丘からは円筒埴輪のほか、家形・靫形などの形象埴輪が出土している。
39. 野中古墳 (のなかこふん)
築造時期 : 5世紀後半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 一辺37m 墳丘の高さ : 5m 所在地 : 藤井寺市野中
野中古墳は墓山古墳の後円部北側に位置する方墳です。 1964年に発掘調査が実施され、多量の副葬品が出土するとともに、墳丘斜面に葺石が施されていることや円筒埴輪列が確認されました。
40. 向墓山古墳 (むこうはかやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 68m 墳丘の高さ : 10.7m 所在地 : 羽曳野市白鳥
向墓山古墳は墓山古墳の後円部東側に位置する方墳。 墓山古墳の堤に墳丘の一部を食い込ませるように造られ、墓山古墳の付属陵と考えられる。 墳丘からは円筒埴輪、形象埴輪が出土している。
41. 西馬塚古墳 (にしうまつかこふん)
築造時期 : 15世紀後半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 45m 墳丘の高さ : 9.4m 所在地 : 羽曳野市白鳥
西馬塚古墳は墓山古墳の後円部南東側に位置する方墳。 円筒埴輪、形象埴輪のほか、須恵器が出土している。
42. 浄元寺山古墳 (じょうがんじやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 方墳 墳丘長 : 67m 高さ : 9.7m 所在地 : 藤井寺市青山
浄元寺山古墳は墓山古墳の前方部西側、外側の堤に接して造られた方墳。 墓山古墳の付属陵と考えられる。
43. 青山古墳 (あおやまこふん)
築造時期 : 5世紀前半 墳丘の形 : 円墳 墳丘径 : 62m 高さ : 10m 所在地 : 藤井寺市青山
青山古墳は墓山古墳の西側に位置する前方後円墳。 墳丘から円筒埴輪、多数の形象埴輪が出土している。
44. 峯ヶ塚古墳 (みねがつかこふん)
築造時期 : 5世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 96m 前方部の高さ : 10m 所在地 : 羽曳野市軽里
峯ヶ塚古墳は古市古墳群の南側に位置する前方後円墳。 築造時は二重の周濠を持つ古墳であった。 埋葬施設である後円部の石室には阿蘇産の石材で造った舟形石棺が納められていた。 墳丘や濠からは円筒埴輪、形象埴輪、須恵器が出土している。
45. 白鳥陵古墳 (はくちょうりょうこふん)
築造時期 : 5世紀後半 墳丘の形 : 前方後円墳 墳丘長 : 200m 前方部の高さ : 23.3m 所在地 : 羽曳野市軽里
白鳥陵古墳は古市古墳群の南部の諸古墳の中では最大の規模を有します。 発掘調査の結果、墳丘に造られた平坦面から隙間なく並べられた円筒埴輪列が見つかっている。


