【令和5年1月号広報掲載】園芸家 富山昌克先生ことトミー先生が皆さんの質問に答えてくださいました!

更新日:2022年12月27日

皆さんからの質問に答えます!

令和4年6月から約2か月間、トミー先生への質問を募集しました。

たくさんの応募ありがとうございました。

令和5年1月号広報で掲載しきれなかったその他の質問についてもトミー先生が答えてくださいました。

 

Q1:半夏生の花が咲きません。ほうのような花が咲く所は葉っぱが白く成るのですが、花のない葉っぱは白く成りません。沢山白くなって欲しいのです。原因は何か知りたいです。(奥田さん)

緑色の葉が半分白色に色づく半夏生の写真

肥料成分の窒素(N)が過剰になると、斑がきれいに白くならないので、リン酸(P)分が多い花の肥料を施します。

水持ちの良い土壌を好むため、3月上旬に市販の園芸培養土に荒木田土(または田んぼの土)を半分混ぜたもので植え替えしてみましょう。さらに3月上旬にリンカリ肥料を適量施すと葉色も美しくなります。

 

Q2:ヒューケラが枯れてきています。そのままにして置けば良いのでしょうか。 根っこだけを植え替えるのでしょうか。(草野さん)

ヒューケラの写真

置き場所について

ヒューケラは一般に強健な植物として知られています。基本的に耐寒性・耐暑性・耐乾性・耐陰性を兼ね備えておりますが、地植えしたときに、そこの土壌(土壌細菌)に合わないと、徐々に具合が悪くなってくることもあります。斑入り葉など、夏の直射日光で葉焼けすることもあるので、落葉樹の下など、夏は日陰になるところが適しています。

水やりについて

株元が多湿でジメジメしたような土壌環境では、根腐れや茎腐れで株が傷み、枯れることもあります。水やりの際は茎や葉に直接水をかけないようにすると、株が蒸れるのを防げます。傷んだときは、地植えした場所に合っていないと考え、すぐに鉢植えに変えて、建物や塀の際で日陰になるところで管理して様子を見ます。

鉢増しについて

鉢増し作業は年中可能ですが、根鉢(土と根の塊)を崩すような植え替えなどは2月~3月に行います。

3月と9月に緩効性化成肥料を鉢サイズに応じた適量施します。夏の高温期には肥料分が残らないように肥料は少なめに施します。

鉢植えは2年ごとに植え替えます。庭植えでは、込み具合や生育の様子を見て3年ごとに、株分けや植え直しをします。

植え替えできずに茎が立ち上がって老化してきた株は、園芸培養土を株元に敷いて茎が隠れるように盛り土すると回復することもあります。

 

Q3:春先に購入したアンスリウムなのですが、花が、上がってこないです。葉の数は増えてきています。鉢は、底面潅水になっています。元気のない葉は、切ったほうがいいのでしょうか?(キムさん)

Q4:1年前から育てているアンスリウムの鉢が葉っぱばかりで、花が咲きません。花を咲かせるには、どうしたらいいですか?

アンスリウム

アンスリウムの花は植物学的には花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる特殊な葉に当たります。アンスリウムの場合、葉を花として鑑賞しています。花はひも状の部分(肉穂花序)に多数つき、小さくて目立ちません。

花が咲かないt理由

複数の原因が考えられます。置き場の温度、湿度、光、水温、肥料などの不足などです。他に肥料過多で根腐れを起こしていることもありますが、葉の数が増えているということなので、根腐れではないようです。

植え替えについて

5月にいまのサイズより小さい鉢に植え替えることをおすすめします。鉢サイズを小さくすることで、発根した根が鉢内で圧力がかかり、花芽分化しやすくなります。

アンスリウムは上へ成長していくので、根が上部から空中に垂れ下がることもあります。

茎が立ち上がって見苦しくなってきたら植え替えします。地上部に出ている根をできるだけ多くつけて切り戻し、切りとった部分を別の鉢に植え込みます。すでに根があれば容易に活着します。元の株は古い傷んだ葉を取り除き、そのままにしておいても子株が生育してきます。

硬質鹿沼土(小粒)、パーライト(小粒)、ピートモスを同量で混ぜた配合土などが適しますが、観葉植物用土でも問題はありません。

株分けについて

2年に1回は株分けを兼ねて植え替えます。5月に古い用土をていねいに取り除いたあと、親株のまわりに発生した子株も分けてから新しい用土で植えつけます。花色があせてきたら早めに花茎を根元から切り取ります。

置き場所について

5月~10月の置き場は戸外の明るい日陰で管理します。直射日光に当てると葉焼けしますので要注意。

11月~4月は室内の窓辺で管理します。暗すぎる場所に置くと花が咲かなくなります。用土の過湿は嫌いますが、多湿を好みます。過湿ではなく多湿を好むということを深く理解する必要があります。

5月~10月の成長期は鉢土の表面が乾いてから水やりしますが、夕方に軽く霧吹きして湿度を補います。

11月以降4月までは室内の窓辺で乾かし気味に管理しますが、暖房が効いた室内では軽く霧吹きをして湿度を保ちます。春から秋の成長期に、緩効性化成肥料を鉢サイズに応じた適量を施します。

水やりについて

底面給水鉢は水やりが、一見楽そうに見えますが、他のサイズの鉢へ植え替える時に、各種サイズの底面給水鉢がないため、普通の鉢へ植え替えることになります。

植物が絶えず下からしか水が来ないと勘違いしていることもあるので、底面給水鉢で栽培しているときは、3回に1回は鉢縁から水差しで上部の鉢土に水やりして、植物の根に上部からも水がくると感じさせておくといいと思います。

肥料について

春から秋の成長期に、緩効性化成肥料を鉢サイズに応じた適量を施します。

病害虫について

風通しが悪い場所に置いているとカイガラムシが発生することがあります。濡れティッシュで見つけ次第、拭き取ります。

ハダニは、高温乾燥下で発生することが多いので、水やりの際、株全体、特に葉裏に水がよくかかるように与えると、発生を抑えることができます。ハダニは専用の殺虫剤を2種類購入して、1週間ごとに薬剤を変えて散布します。

ハダニは薬剤に対して、抵抗性を持つことがあるので、交互に散布するのが望ましいです。新芽や蕾の柔らかい部分にアブラムシが発生することがあります。台所の洗剤を1000倍に希釈して散布すると殺虫できます。

Q5:プランターでキャベツを作っていますが中々巻きませんどうしたら普通のキャベツができますか?プランターでは無理なのでしょうか?(フジの花さん)

キャベツの苗木の写真

キャベツが結球(葉が重なり合って球状になる)するには、葉の数が多くなり、大きな株に育つ必要があります。肥料を切らさないように追肥して、しっかり日に当てて育てる必要があります。一般的なキャベツは大型なので、土の量が相当要ります。大型プランターなら20センチメートルの株間を空けて植えないと外葉が成長できません。小さなプランターでは生育の早いミニサイズのキャベツを育てるようにしましょう。

肥料・日当たりについて

普通のキャベツでは結球するためには外側の巻かない葉(外葉)が18~20枚必要です。巻かない外葉が20枚前後できると、今度は内側の葉は幅が広くなり、長さが短い扇形になって立ち上がり始めます。発芽後、70~80日で葉球形成開始時期になります。

葉を順調に増やしていくにはしっかり日に当てて、追肥して、随時、土寄せしていくことがポイントです。

気温について

結球時の気温は15〜20℃が適しており、温度(10℃以下)が低すぎると寒さで結球できなくなり、できても球が小さくなります。

球肥大を促進させるには、昼温20℃、夜温10℃と昼夜温度差が理想です。

秋植えの場合は10月初旬までに外葉を大きく成長させておくと、結球しやすくなります。反対に気温が高すぎて、高温長日(気温が高くて日が長い)の状態になると、花茎が伸びてきて結球できなくなります。さらにアブラナ科であるキャベツは、害虫がつきやすく、芯の部分を害虫に食べられてしまうと、結球できないこともあります。防虫ネットで覆うのが効果的なので、タネまきしたらすぐに防虫ネットで覆って栽培管理します。

害虫のアオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシなどを見つけたら、手で取り除きます。

 

Q6:つるバラについて質問があります。我が家にはモッコウバラとピエールロンサールというつるバラがありましてもう10年くらい経って手に負えない程に大きくなっているんですがつるバラはコンパクトに仕立てることはできないでしょうか? 例えばブッシュ仕立てのようにとか切り詰めればいいのかもしれませんが花が咲かなくなってしまうでしょうか?教えていただきたいです。(藤原さん)

赤やうすピンク色に色づくつるバラの写真

モッコウバラについて

モッコウバラは基本的に生育旺盛で暴れやすいので、年中、剪定し続けると花が咲かなくなります。剪定するなら花が終わった後すぐに、7月上旬までに行います。途中から新しい枝が出ていればそれを残すように、枝分かれした部分で花の終わった古い枝先のみを落とします。

花芽ができる時期は9月です。10月以降に花芽がついた枝を剪定してしまうと、翌春に花が全く開花しなくなります。花付きを良くするには古い枝や細い未熟枝を剪定して整理し、勢いのある元気な新しい枝を残していく(枝の更新)作業も有効です。

春~初夏に株元からよく伸長した枝(シュート)が出たら、上にまっすぐ立てるように支柱で支えるとよく伸びます。その枝を冬に横に倒すように、または斜め上に向かって誘引することで、たくさんの節々から花芽があがります。

仕立て直しについて

ピエール ドゥ ロンサールのようなつるバラを誘因する(仕立て直しする)時期は12月下旬~1月上旬です。この時期に枝をばっさり切っても株が傷みにくいため、枝を誘引し、剪定します。この時期は、枝が柔軟で曲げやすく、誘引もラクなので、誘引・剪定をしておくと春の芽吹きがよく、蕾をたくさんつけやすくなります。

方法1

株姿はコンパクトにはなりませんが、枝を外すとあとがたいへんなので、現状のまま、とりあえず残っている葉を全部とります。アブラムシやハダニが越冬していることもあるため、念入りにすべての葉を取り除きます。その葉は生ごみとしてビニル袋に入れて処分します。病害虫対策のうえでも序葉作業は重要です。

主要な太く元気な枝だけを残し、弱々しい枝はすべて切り捨てます。今年、伸長した枝(シュート)は必ず残します。主要な枝の先端を30cm程切り、側枝も10cm程度残して切ります。

今年伸長した枝(シュート)をなだらかに水平になるように壁に這わせてワイヤーや紐などで留めます。枝はしっかり縛るのがポイント。ゆるいと花つきが悪くなります。カイガラムシが付いている場合は、古い歯ブラシなどで、しっかりと落としておきます。そのままにすると 木が枯れる場合があります。

方法2

全ての枝を外して本格的に行う方法です。まず、残っている葉を全部とります。全ての枝を壁から外します。弱々しい枝は根元より切りとります。今年10月以降に伸長した枝(シュート)も、若いために寒さによって枯れることもあり、生え際から10cm程度上で切りつめます。

今年、伸長した枝(シュート)がもっとも大切なので、なだらかに水平になるように意識しながら誘引します。残す2~3年目の枝は側枝を10cm程度残して切ります。同じように水平になるように誘因して、先端を30cmほど切ります。

一般的に株元や太い枝には咲かないので、細くても元気が良い枝を株元や太い枝に平行になるように配置すると、株全体が花で覆われます。枝の間隔を、小輪種で5cm程度、大輪種で10cm程度で配置すると、開花した時にフェンスに隙間なく花が付きます。

方法3

場所をとりますが、ドーム型仕立てがあります。誘引をしないつるバラの整枝・剪定を行う方法です。

フェンスやアーチなどに誘引することで、庭を効率よく理想的に飾ることができます。庭にゆとりがあれば、誘引をせずに、半つる性バラのように自然なドーム型に仕立てることもできます。それぞれの枝を浅めに切りながら、樹形を整えていくのがポイントです。全体の樹形を見て、バランスよく整えます。

おおよそ株全体の約1/3を切り戻すのを目安にします。

 

Q7:風蘭の交配種ですが傷んだ根っこはきってよろしいですか?(あっちゃんさん)

うす紫色の風蘭の写真

フウランの交配種であっても、単茎性の着生ランの根はすべて同様なシステムで構築されています。

そもそもラン科植物はユリ科→ヒガンバナ科→アヤメ科→ショウガ科→カンナ科→ラン科と、地球上に最後に出現した単子葉植物(単子葉植物は双子葉植物よりも進化している)といわれています。

そのなかで、ラン科植物は、生長の仕方が異なる2タイプに分かれます。

毎年、新芽を出して横方向に無限生長する複茎性ラン(株分けが可能)と、天に向かって葉を出し続ける単茎性ラン(株分けがほとんどできない)に分かれます。フウランは、コチョウランが日本に進出して変化した単茎性ランといわれています。

単茎性ランの根は付け根が大切であり、付け根を折らずに、伸長した根の途中でカットしても、枝分かれして、新しい根が発根してきます。根が邪魔なときは、付け根を折らないように、火炎殺菌したクラフトばさみなどで、カットしても問題ありません。傷んだ根やしなびた根はつけ根からカットします。

 

Q8の1:贈物のコチョウラン鉢植えです。ビニールポットで3株入っています。ポットから出して植替えをしてやりたいのですが、適切な時期と方法を教えて下さい。(緑子さん)

白色のコチョウランの写真

コチョウランは基本的に植え替えしなくても、天に向かって伸長成長していくので、古くなった植え込み材料から自ら抜け出すことができる能力を持っています。

鉢から根が飛び出して、見苦しくなったら、植え替えても構いません。

植え替えのポイント

植え替え適期は5月中下旬、3号鉢サイズの素焼き鉢と水で戻した水ゴケを用意します。鉢から根鉢(植え込み材料と根の塊)を抜き、根鉢の下半分をハサミで切り取ります。根鉢の上部に新しい水ゴケを付けて、3号鉢へ植え込みます。

上部の根が長く伸長しているときは、根の付け根を折らないように、途中でカットしても問題はありません、鉢サイズは大きくても3.5号鉢サイズまでで育てるのがポイントです。

水やり・肥料について

植え込み後の水やりは2週間後、鉢内がしっかり乾燥した後に行います。施肥は洋ランの緩効性化成肥料を6月と7月に鉢サイズに応じた適量を施します。

 

Q8の2:他に、シンピジウム、クンシランがあります。鉢に対して株がきつくなっているようで、こちらも植替えをしたいと思います。(緑子さん)

シンビジウムについて

濃いピンク色に色づくシンビジウムの花の写真

3月に2回り大きな長鉢(深鉢)に鉢増し作業をします。長鉢がないときは、根鉢(根と土の塊)の下半分をノコギリで切ってから植え込みます。

植え込み材料について

植え込み材料は市販の洋ランの土(軽石とバークを混ぜたもの)で3月に植え込みます。洋ランの土がない場合は、軽石(中粒)のみでも植え込むことができます。

芽欠き作業について

4月にバルブの基部から新芽(葉芽)がでてくるので、輪ゴムで印をつけておきます。

その後、8月まででてくる別の新芽を折って(芽欠き作業)、新芽の付け根を割りばしなどで、粉砕しておきます。バルブ1つにつき、新芽1本を育てていきます。

9月に出てくる新芽は葉芽なのか花芽なのか判別できないので、15cmほど伸ばし、新芽の先端が展開すると葉芽なので、付け根から取り去ります。花芽の場合は20cm伸長しても、先端がまるいまま、アスパラガスのように伸長し続けるので、折らないように伸ばしていきます。

11月になると、室内の窓辺に移動させて、1週間に1回、コップ一杯の水を与えていると、2月に満開になります。

戸外に放置したままだと、花芽が伸長することができず、3月の菜の花が咲くころに、花茎が短いまま2~3輪咲かせて終わってしまいます。

 

クンシランについて

オレンジ色に色つくクンシランの花写真

クンシラン専用培養土、または園芸培養土で植え込みます。

時節のポイント

4月に鉢から根鉢(土と根の塊)を抜き、古い用土と黒く傷んだ根を取り除きますが、白い元気な根を傷つけないように植え込みます。

5月に花後の花茎を切り取ります。5月~10月は戸外のベランダや軒下などの明るい日陰で管理します。

光の方向に葉が展開するので、葉の向きを考え、鉢を180度ずつ回転させると、バランスよく葉が伸長成長します。

11月~4月は室内の窓辺で管理します。

花芽が伸びる2月~3月は、暖かい日の午前中に、直射日光にしっかり当てると花色が鮮やかになります。成長期が暗すぎると花芽がつきにくくなるので、要注意です。

晩秋に10℃以下の気温に約60日当たることで花芽分化するので、秋は霜の直前まで戸外の軒下で管理します。冬の室内の窓辺で10℃以下で管理しないと、マンションなどで暖かすぎると花茎が伸びないまま、花を付けます。

水やりについて

通年、用土の表面が乾いたら水やりします。じょうろなどで株の上から水をかけると軟腐病が発症することもあるので、水差しで鉢縁に水やりします。

肥料について

4月と9月に、緩効性化成肥料を鉢サイズに応じた量を施します。

 

Q9:お店のデコレーションとしてドラセナ(多分コンパクタ)を置いています。環境が良いのかよく育ちどんどん背が高くなり、枝も増えたようでお店のデコレーションとしては不釣り合いになってきました。元の高さ位のところで切ればよいのでしょうか?密集してるところも切り落としたら良いのでしょうか?お教えください。(ドラエモンさん)

ドラセナ

▲ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)

5月に切れば、切った部位のすぐ下の節から2~3芽が動き出して、9月までに伸長成長して元通りになります。

切ったほうは別の鉢に挿し木すれば、3週間ほどで発根してくるので、容易に育ちます。

カットするポイント

カットする位置はどこでも大丈夫です。ただし、挿し木できるような長さ(15~20cm)でカットしないと、あまり短くカットしてしまうと、挿し木してもうまく発根しないと枯らしてしまいますから、要注意です。

剪定で切り落とした葉の付いている枝を30分ほど、コップにいれた水のなかに漬けて吸水をさせます。葉は1/3程残してあとは取り除きます。ポットに園芸培養土を入れ予め水で湿らせておきます。

挿し木のポイント

挿し木後、発根するまで、挿し床から抜かないようにします。発根するまで、極端な乾燥状態にならないように水やりを注意深く行います。

 

Q10:カランコエについて質問します。カランコエの花鉢を購入し、部屋の中で冬越しさせました、翌年鉢増しし普通に育てたつもりでしたが、葉っぱばかり大きく成長し花芽が付きませんでした。何が問題だったのか?冬越しの仕方や肥料、お手入れ方法を教えて頂きたいです。(和木智栄子さん)

うすピンク色に色づくカランコエの花の写真

管理場所について

5月~10月は戸外の軒下やベランダで管理します。

11月~4月は室内の窓辺で管理します。典型的な短日植物なので、夏至以降に日が短くなると花芽をつけます。秋以降は、夜間照明がある場所に置くと開花しなくなることがよくあります。霜の当たらない戸外で11月下旬まで管理すると、花芽がつきやすくなりますが、外灯の光などで明るい軒下やベランダでは花芽がつきにくくなります。

晩秋に毎日夕方から朝まで箱(またはビニール袋)をかぶせて暗くします。朝にははずして光を当てます。30日ほどで花芽ができます。

水やりについて

7月~8月と、12月~2月は乾かし気味に管理します。

3~5月と、9月~11月は、用土の表面が乾いたら、すぐに水やりします。年中、過湿に弱いので、やや乾かし気味に管理します。

肥料について

5月と9月に緩効性化成肥料を鉢サイズに応じた適量を施します。

植え替えについて

5月と9月が植え替えの適期です。市販の多肉植物用培養土のほか、園芸培養土に、ひゅうが土(細粒)を2割混ぜたもので植え込みます。

間延びしたものは切り戻しして植え替えと挿し木をします。根鉢をくずし、古い土と根を半分程度落として、深めに植えつけます。さし芽用土に切り取った茎を挿し木しておきます。

 

Q11:もうすぐ3年目になるシクラメンの鉢があります。花は小さくなってきましたが、昨年もきれいに咲いてくれました。最近、鉢の真ん中に、大きな塊があります。このままでもいいのでしょうか?

真っ赤に色づくシクラメンの鉢植えの写真

シクラメンの和名は「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」といいます。球根が鉢土の表面から半球体状に飛び出しています。年々、その球根のサイズは大きくなっていきますから、毎年9月に、植え替えたほうがいいでしょう。

植え替えのポイント

9月上旬から中旬に植え替えを行います。葉がたくさんついている非休眠株の場合、根鉢(根と土の塊)の肩の土を落とし、底の土を軽く落として一回り大きな鉢に植え替えます。

6月にすべて落葉させた休眠株の場合は、根鉢を抜いたら土をすべて落とし、根を半分くらい切って、一回り大きな鉢に植えます。

いずれも、球根の頂部が土に埋まらないように浅く植えます。球根は分球しないので、子球を分けてはふやすことはできません。

 

お問い合わせ

政策企画部 魅力発信課
〒583-8583
大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 市役所3階36番窓口
電話番号:072-939-1111 (代表)
072-939-1051 (広報・シティセールス担当)
ファックス番号:072-952-9448
メールフォームでのお問い合せはこちら