住宅街に突如現れる謎の船「アイセルシュラホール」

更新日:2024年12月28日

閑静な住宅街で一際目を引く巨大な建物、アイセルシュラホール。

インパクト大の見た目はもちろん、実は中身もしっかり楽しめるんです!

 

これさえ知っていれば楽しめる!アイセルシュラホールは、

1.方舟の正体は、太古のトラック!?

2.知られざる秘宝がいっぱい!

3.現代人も癒やされる!?埴輪界のアイドル水鳥形埴輪

 

※現在(R6.12.28)リニューアル工事に伴い、内容に変更が生じております。詳しくはこちら

1.方舟の正体は、太古のトラック!?

この巨大で特徴的な外観は、修羅(古代の木ぞり)と船形埴輪が合体した形。修羅は、古墳を造るとき、大量の資材を運ぶのに大活躍したそりのこと。

この大きなそりに石を載せ、重たい荷物を運んだそうです。実物は、8.8mと大変大きく、巨大な一本の木を加工してつくっていたことが分かっています。

藤井寺では、昭和53年、三ツ塚古墳の濠から出土。全長8.8mにおよぶ巨大なものでした。見つかった当時は世紀の大発見とマスコミで大きく報じられ、現地説明会には12,000人余りの人々が見学に訪れました。

市民にも大きなインパクトを与えた修羅と、船形埴輪を組み合わせ、アイセルシュラホールはこのような形になりました。

シュラホール外観
2.知られざる秘宝がいっぱい!

アイセルシュラホール2階には歴史展示ゾーンがあり、実際の出土品を見ながら歴史を学ぶことができます。館内には、旧石器時代や弥生時代、さらに古墳時代から平安時代までの展示品がズラリ。たくさんの出土品が、藤井寺市の歴史を紐解いてくれます。

中でも見どころは、国府遺跡から出土した耳飾りのレプリカ。この石器は、長らく用途が不明だったのですが、大正初期の発掘調査で、大量の人骨が発見。そのうちの人骨6体の両耳付近からペアで見つかったことにより、耳飾りだと判明したのです。これは、考古学、文化人類学の観点からも重要な発見でした。

そんなこともあり、藤井寺市の市章は、このけつ状耳飾りと前方後円墳をモチーフにして作られています。

耳飾り
3.現代人も癒やされる!?埴輪界のアイドル水鳥形埴輪

まだまだあります。アイセルシュラホールの2階、歴史展示ゾーンのさらに注目すべき展示物は、なんといっても3体の水鳥形埴輪。

藤井寺市にある世界遺産の一部、津堂城山古墳から発掘されました。大きさは1m以上あるものもあり、水鳥埴輪としては国内最古・最大。もっとも可愛いと評判です。

1mを超える大きな2体はコハクチョウ、小さいものはハクガンをモデルにしたと考えられます。その愛くるしいルックスは、現代人の心も癒してくれるかも?

みずどりはにわ
場所

アイセルシュラホール

住所:大阪府藤井寺市藤井寺3丁目1-20

営業時間:9:00~17:30

休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合翌日)、年末年始

 

※現在(R6.12.28)リニューアル工事に伴い、内容に変更が生じております。詳しくはこちら

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市民生活部 産業創造室観光課
〒583-0024
大阪府藤井寺市藤井寺3丁目1番20号アイセルシュラホール1階
電話番号:072-939-1111 (代表)
072-952-7801 (観光担当、観光・歴史文化交流センター)
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